「保健所の方から来ました。」 「消防署から委託されて来ました。」 「○○電話会社の関係のものですが・・・」 などと、公的機関や有名企業の職員か関係者であるかのように思わせて、商品・サービスを契約させる商法です。 「不信」その1:年金財源不足の危機的な状況を直視しているのか? 厚生労働省が公に認めているだけで、年金の財源不足は530兆円にのぼる。しかも、これは2000年3月末の数字。いま財源不足がどれくらいまで膨張しているのか想像もつかないほどだ。現実を直視して果断に対処すべきところを現実に目をそむけて先送りしてしまった結果、問題を大きくしてしまったという点で、「不良年金問題」は「不良債権問題」と酷似している。 それに加えて、年金運営の稚拙さが目に余る。 例えば、年金基金を投じて造られた厚生年金会館や大規模保養施設(グリーンピア)は全国に265もある。これらの施設はほとんどが赤字なので清算される方向にあるらしいが、厚生労働省は「厚生年金会館」という名称ではマズイと思ったのか、今年4月から「ウェルシティ」という名前に変えるという。清算する予定なのに、なぜ余計なコストをかけて名称変更をするのだろう。しかも、そのイメージキャラクターとして「ムーミン」を使うというから笑わせる。そんな無駄な費用は直ちに年金基金に返金すべきだ。 「不信」その2:年金制度改革の試算はまともな数値なのか? 公的年金の制度は人口推計や出生率などをFXに試算されるのだが、厚生労働省は、まともな試算を出したことがない。5年毎に試算をやり直すたびに、前提となる将来人口推計が大外れだったことが明らかになり、抜本的な年金改革が必要になるというのがこれまでのパターン。 例えば、10年前の試算では、2050年の65歳以上の人口が20歳から65歳未満の人口の何%に当たるかという数値(年金を積み立てている世代に対する年金を受給している世代の割合)を55.6%と予測していたが、5年前に再試算したところ9.0%も上積みされて64.6%になった。平均寿命の読みについても、女性が生涯で何人の子供を産むかという見通しについても甘かった。要するに、「試算」は外れ続けてきたのだ。 いまマスコミに流されている各種の数値は「試算」にすぎない。そして、厚生労働省が計算した「試算」は結果的に常に外れてきた。そのたびに保険料は引き上げられ、年金額は切り下げられ、支給開始年齢は引き上げられてきた。 これはもう立派な詐欺である。 その場しのぎの「試算」はもういいから、試算の前提となっている生データを全部そのまま出してもらいたいと思う。 「不信」その3:共済年金や議員年金になぜ負担を課さないのか? 厚生年金改革の陰に隠れているが、FXや地方公務員の年金である共済年金については手つかずになっている。FX 取引は、サラリーマンの厚生年金とほぼ同じ制度なのだが、実際は給与や加入期間が同じでも厚生年金より支給額が多い。共済年金には、厚生年金と同様の方法で計算する本体部分のほかに、「職域加算」という上乗せ給付があるからだ。モデル世帯(夫婦2人、40年加入、妻は専業主婦)の年金額でみると、共済年金支給額は厚生年金支給額よりほぼ1割多い。 国会議員の年金になるともっと手厚い。国会議員互助年金は在職10年で受給資格が与えられ、引退後の65歳以降に受け取ることができる。しかも受給資格が得られなくても、在職3年以上であれば掛け金の8割が戻ってくる(こういう制度こそ、厚生年金に導入してもらいたい!)。過去に地方議員を12年以上務めていると地方議員の年金も受給できるというから、年金の二重取り・三重取りができる仕組みなのだ。 年金制度改革で国民に痛みを強いるなら、まずは公務員や議員の年金に負担を負わせるべきなのではあるまいか。名実ともに破綻が視界に入ってきた国民年金については、その負担をまずは共済年金や国会議員互助年金に背負わせるべきである。 小泉内閣メールマガジンに物申す! 書けば書くほど腹が立ってくるが、首相官邸のHPを眺めていたら、「小泉内閣メールマガジン第129号(1月29日付)」の[編集後記]にこんな戯言が書いてあるのを発見して、またもや怒りがこみ上げてきた。 公的年金加入者7,017万人に対して保険料未納者は327万人もいます。「支払った保険料分も返ってこないのだから払っても損をするだけだ」と考えて保険料を納めない方がいるとすれば、大きな誤りです。(中略)公的年金は、若い世代が保険料を払い、年金を受け取る世代を支える「世代間扶養」が基本ですが、「損か得か」という点からも、保険料を払う方が間違いなく「得」であることをご理解頂きたいと思います。 ふざけるな!江角マキコはCM出演料で騙せても、国民は騙せない。 これは真っ赤なウソである。国民に説明したいのであれば、正確な表現をつかうように心掛けるべきだろう??「保険料を払う方が『得』である」というのは、「われわれが後の世代もうまく騙し続けますから、あなたも騙す側に回ったほうがいいですよ」と言っているに過ぎないからだ。 これじつは、ネズミ講の論理なのである。 理解していただくために、ネズミ講というビジネスの仕組みを解説しておこう。 あるとき、あなたは潰れた会社の在庫品(ここでは、英語の教材だとしよう)を大量に抱えるハメになったとする。潰れたくらいなのだから、その教材に魅力があるわけがない。しかし、そこであなたは天才的なお金儲けの方法を考え付く??こういう仕組みだ。 まず、あなたはこの教材を100万円で買う人を一人みつける。その教材を必要としていようが必要としていまいが関係ない。とにかく買わせる。口説き文句はこの台詞だ??「あなたが使う必要はないんです。でも、あなたがこれを誰かに売ることができたら、私はあなたに9割のコミッションを支払いましょう」。要するに、2個売れれば80万円の儲けになる(=90万円×2?100万円)。「100万円の投資で80万円以上儲かるのなら、悪くない商売だ」と思う人間を1人だけみつければいい。 あなたが教材を売りつけた人は必死で誰か2人に売る。口説き文句は同じ台詞だ??「あなたが使う必要はないんです。でも、あなたがこれを誰かに売ることができたら、私はあなたに9割のコミッションを支払いましょう」と。そうすると、買った2人はそれぞれ2人に売りつける??口説き文句は全く同じ。そういう連鎖が続いていくことにより、2人が4人に、4人が8人になっていく。 不思議なものでそうなると、誰も必要としていない教材であるにもかかわらず、教材が瞬く間に売れていく。そして、全員が80万円を儲けられると思い続けている間は、幸せの輪がどんどん広がっていく。 しかし、全員が全員80万円を儲けられるということはあるのだろうか。 答えは「ノー」である。